第28回全九州クラブ大会大分県予選決勝 吉四六クラブ戦
2002年(H14)10月27日(日)
ウルトラマン・クラブ 12−24 吉四六クラブ
(前半 0−12 後半 12−12)
大分スポパーク21 サッカーラグビー場Aコート於
【ゲーム登録&出場メンバー】
(FW)1.築城宏一 (BK) 9.岡野司
2.宮崎輝尚
10.大村勝美
3.後藤宣徹 11.伊藤幹泰 → 白石浩章
4.首藤剛児 12.竹尾勝
5.立麻徹
13.福隅満 → 伊藤幹泰
6.佐藤隆
14.二宮啓一郎
7.清水順二
15.波多江学
8.清水友章
(リザーブ)16.完山清貴
17.江藤博徳
18.佐々木信芳
19.中山雄介
20.白石浩章
21.戸高裕二
22.北崎泰彦
【ゲーム雑感「今こそ求められる、強い個の繋がり」】
何となく漂う不安感・・・そして、なんとかなるという自己暗示・・・そんな感情が交錯する。
吉四六クラブには、昨年のようなバラバラ感は感じられない。かといって、ガチガチ感もない。
やっぱり、去年とは違うなぁ・・・メンバーも昨年からかなり変わっており、チームとしてのまとまりが復活してきているように思えた。少なくとも、特定のプレーヤーによるゲームメイクという非常にわかり易かった去年のようにはいかへんな・・・
何となく漂う不安感を覚える原因は、ウルトラマンと吉四六のプレーヤー個々の当たり方とか密集での入り方、状況の見極めとか・・・ひとりひとりの基本プレーにおける力量の差。
何とかなるという自己暗示は、練習は吉四六よりやってきているという漠然とした、神にも祈る気持ち。
準備が終わった前日、主観を抜いて考えてみた。どう考えても、30%(勝ち):70(負け)くらいにしか思えない。ウルトラマンのプレーヤーにほとばしるプレーの光景が浮かばないのだ。
この文章は、もちろんこのゲームか終わって書いているのであるが、決して、結果からこんなを書いているのではない。この点は、ハッキリ申し上げておく。また、ゲームを前にして、テメエのチームの敗戦の確率を高く見るのは不謹慎といわれれば、それまでであるが・・・しかし、念じれば叶うなら、いくらでも念じよう。ラグビーは、宗教ではない。スポーツである。
キックオフ。
この試合も、「ゲーム開始10分がこのゲームを支配する」ということはいうまでもない。
敵陣で相手反則によるペナルティをもらった。ペナルティキックを十分に狙える地点である。狙うべきだと思い、「狙え!!」と声を上げたが、フィールドプレーヤーの選択は、タッチキック。なんでや?? 3点でも得点を上げることが、これからゲームを支配する上で必要ではないのか???
ラインアウトからモールを組み、押し込んだ・・・なぜ、FWに参加せずに浮いているヤツがいる。なんでや???
なんでや??? が、2回続けて起こった。結局、得点する絶好のチャンスを逃した。う〜む・・・
得点の仕方に対するこだわりがあったのだろうか・・・
このゲームの位置づけと相手が吉四六クラブという事を考えれば、どんな形でも、得点を重ねていくということではないだろうか。このゲームが、チームを強化していく上での、練習ゲームであれば別であるが・・・
このプレー以降、だんだんと吉四六のひとりひとりがゲームになじんできて、徐々に1つ1つのプレーで、ウルトラマンのひとりひとりを勝り始めていった。前半は、風下・・・0−0でもまあ、OKと思っていたら、ディフェンスに穴がポッカリ・・・やられた。先制トライを取られた。う〜む・・・往年の吉四六らしく、相手の隙を見逃さないお見事なトライだった。
そして、もう1つやられた。堤防が決壊し始めるような予感が頭の中をよぎった。0−12でハーフタイム。
我慢できなくなった。失点は仕方がない。でも、ファースト・ジャージを身につけた15人ひとりひとりが、それに値するプレーをしているのか・・・「その気がねえのなら、ジャージを脱げ!」
後半、こちらも見事な展開をして、2トライを取った。その都度、あと1トライ1ゴールとなるのだが、そのあとすぐに、取られる。後半は、12−12と五分五分ながら、前半20分以降の連続トライの流れを跳ね返せなかった。
終わった・・・お見事。
吉四六戦クラブ戦でこんな感情になったのは初めてである。
負けるたびに、「こんヤター、次こそは・・・」と怒りと嘆きの繰り返し・・・歳を取りすぎたかな?
クラブの役員に名を連ねていながら、こんなことでは・・・いわれれば、「そうですね。」と答えるしかない。
全くの私見ではあるが、今年も含めて、ここ数年、このクラブのゲームにおけるプレーヤーの位置づけは「歯車」である。だから、姿形や内面的なものも含めて均一的に映る。歯車であるから、部分的に取り替えることは非常に難しいので、中身はほとんど変えられない。
いっぺん、このクラブ、ひとりひとりの思うがままにプレーしたらどうか。誰かがやってくるだろうと思っているプレーヤーの割合が多すぎた。やるか、やらないか。いくか、いかないか。そんなもん、テメエで決めろといいたい。
約束事の練習に時間を割いた結果がこれである。にんげんとしての想い、躍動感を表現することなく、カサカサとした、サラッと約束事をこなす。こなしてはいるが(歯車になっているのだから当然といえば当然かな)、こなしても結果が出なければなんの意味もない。見ているものに、なんの感動も与えず、相手にもなんの脅威も与えず・・・これは単なる自己満足といえば言い過ぎであろうか。
ひとりひとりの基本的なプレーの下手さ加減を顧みず、その集合体である「約束事のプレー」の精度を上げるのに、躍起になっていなかったか。
今一度、練習における、ひとりひとりの基本的プレー重要性を掲げて、地味な事を執念深くやっていくことが必要ではないか。
スキルアップ・体力アップ・フィットネス・ボールキープ力アップ・タックル(相手のボールを殺す)力アップ等々、これ、全てひとりひとりのことである。周りのプレーヤーから助けてもらってやることではない。
今回のゲームを向かえるに当たって、これらの点で、吉四六クラブに対して勝っているとひとりひとり確証を持って望むことができてましたか???
冒頭の「何となく漂う不安感・・・そして、なんとかなるという自己暗示・・・そんな感情が交錯する。」という下りと勝利の確率30%というのは、ここから来ているのである。
ここに目をつぶっている限り、ひとりひとりの中にある自信は、砂の搭(よく海岸なんかで、砂で山を作っても、波で流される光景)の様なもんだ。
馬鹿のひとつ覚えのようであるが、「基本プレーをしっかり身につける」ことしか、吉四六クラブに勝つことはできないとあらためて確信した。
強い個・うまい個・速い個・しぶとい個・激しい個・・・上げたらキリがないが、とにかく、もっと個を全面に出したチームカラーにならないと、やってても、見ていても、楽しくない。もっと、ひとりひとりが、個人プレーにおける技を持たないとダメだ。ここでいう技とは、ひとりで局面を切り開くものである。
簡単に、みんなでがんばろうといわず、まず持って、テメエ自身ががんばらなければならない。テメエ自身が基本を身につけ、どっしりとしたプレーが出来るようになければならない。
残念ながら、九州大会への出場はできないが、今後の我がクラブの行く末を思う時、このクラブを覆っている現状についての真摯な受け止めができるがどうかで、低落の始まりとなるか?新たなる飛躍の始まりとなるか? 分かれ道になる。
最後に、吉四六クラブにおかれてましては、優勝おめでとうございます。今回のゲームにおいては、完全に脱帽です。見事なプレーでした。九州大会は、ご承知の通り、ここスポパーク21で行われます。全国大会の切符と九州チャンピオンの座を目指してのご奮戦を期待しております。